日本出版販売株式会社 週間ランキング 2020年6月16日~
日本出版販売株式会社 週間ランキング
2020年6月16日~6月22日までのTOP10ランキングです。
このランキングは、漫画、ゲーム攻略本、写真集等は除外しています。
1位
女帝 小池百合子
2位
3位
さらにざんねんないきもの事典
4位
還暦からの底力
5位
気がつけば、終着駅
6位
流浪の月
7位
きたきた捕物帖
8位
「繊細さん」の本
9位
FACTFULNESS
FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者:ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド
- 発売日: 2019/01/01
- メディア: Kindle版
10位
人は話し方が9割
管理人感想
・1位「女帝」はやはり強い。小池百合子東京都知事への関心の高さだろうか。
・6位「流浪の月」は2020年本屋大賞を受賞しており、第41回(2020年)吉川英治文学新人賞候補作でもある。BOOKデータベースより、「あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。わたしを心配するからこそ、誰もがわたしの話に耳を傾けないだろう。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい―。再会すべきではなかったかもしれない男女がもう一度出会ったとき、運命は周囲の人を巻き込みながら疾走を始める。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。」
なかなか読んでみたくなる。
ブックファースト 週間ランキング 2020年6月29日~
ブックファースト週間ランキング
2020年6月29日~7月5日までのTOP10ランキングです。
このランキングは、漫画、ゲーム攻略本、写真集等は除外しています。
1位
コーポレート・トランスフォーメーション
2位
「育ちがいい人」だけが知っていること
3位
女帝 小池百合子
4位
還暦からの底力
5位
死という最後の未来
6位
疫病2020
7位
ヒマラヤ大聖者の免疫力を上げる「心と体」の習慣
8位
「繊細さん」の本
管理人感想
・2位「「育ちがいい人」だけが知っていること 」は教養本であるが、要旨に「「育ちのいい人」にとっては当たり前なのに、多くの人が知らないマナー以前の常識250。真似するだけで、今からでも育ちはよくなる!」とある。この本を手に取るレベルまで育ってる以上、これから果たして育つ要素はあるのだろうか。
Rakutenブックス週間ランキング 2020年6月29日~
Rakutenブックス週間ランキング 2020年6月29日~7月5日までのTOP10ランキングです。
このランキングは、漫画、ゲーム攻略本、写真集等は除外しています。
1位
本当の自由を手に入れる お金の大学
2位
疫病2020
3位
死という最後の未来
4位
「繊細さん」の本
5位
バカでも稼げる「米国株」高配当投資
6位
ホワイトラビット
7位
女帝 小池百合子
8位
小学生なら知っておきたい教養366
9位
FACTFULNESS(ファクトフルネス)
FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者:ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド
- 発売日: 2019/01/01
- メディア: Kindle版
10位
お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えて下さい!
管理人感想
・1位「本当の自由を手に入れる お金の大学」5位「バカでも稼げる「米国株」高配当投資」10位「お金のこと何もわからないままフリーランスに」はお金に纏わる本だ。この手の本はランキングに上がりやすい。
・7位「女帝 小池百合子」各媒体でもよく紹介される本である。東京都知事選を控え、購入をした人も多そうだ。
・9位「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」昨年出た本だが、この本も様々な媒体で紹介されている息の長い本だ。筆者も読んでみたい。
大澤孝征著「元検事が明かす「口の割らせ方」」を読む
この本は、どこかの媒体で紹介されていたわけではない。
書店で面白そうなタイトルだったため、手に取ったみた。
タイトルの印象からすると、「隠し事なら何でも聞きだせる手法」を伝授してくれそうな雰囲気がある。しかし中身はそうではない。
口の割らせ方、というよりも、相手に本音を語ってもらう方法、という言葉が中身により近いかもしれない。
大澤氏が10年間、検事として仕事をし、またそれから40年間、弁護士として仕事をした際に学んだ経験談だ。
この本は、検事や弁護士でしか経験できないような体験談が盛りだくさんだ。
反社会的広域団体のルールや、殺人事件の被告との向き合い方、結婚詐欺師や精神疾患を抱えている、あるいは抱えているフリをしている人についてのエピソード、枚挙にいとまがない。
被疑者たちは、最初は本音を語ることはしない。こういう人に対して、どうすれば話をしてくれるのか、どうすれば心を開いてくれるのかという事が書かれている。
この本が一貫して我々に語り掛けていることは、相手を信頼し、相手を理解しないと、相手の心は開けず、本音で話をしてもらうことはできない、と言っている。
『いいか悪いかという価値判断や、批判や糾弾は後に回して、まずは相手を理解することから始めなければなりません。「人のやることは理解できるはず」という心づもりで当たらなければ、検事の仕事は務まらないのです。』(P42)
自分が理解ができないことを、断罪したり非難する事は簡単だ。
しかしそれでは何も解決しないし、意味がない。
少し長いが引用する。
『最近は、凶悪な少年犯罪も増えました。十代の少年少女が残虐な犯罪を起こすたびに、メディアは彼ら「モンスター」の心の闇について触れ、多くの人が衝撃を受けます。
しかし、少なくとも裁判に関わる法律家は、彼らをモンスター扱いしてはいけないと思います。もちろん、罪を犯した彼らの行動は間違っています。正しいことではない。
しかし、その行動や考えが許されるか許されないかは別として、彼らの話している内容は「理解できなくはない」と捉えなければ、彼らがどういうことを考えて犯罪に至ったか、本当のところはわかりません。/こうした凶悪犯は「鬼畜」とか「人間ではない」と言われますが、私は「なるほど。そういう考えでやったのか。特異ではあるが、あり得る」と思います。もちろん、鬼畜の仕業と言えます。幼い子に対して、よくこんなことができるなと思いますが、思考と行動のエスカレートのプロセスは理解できます。それは善悪とは、また別の話です。』(P44-P45)
『相手から話を聞きだすことと、相手の評価をすること。この二つはしっかり分けておく必要があります。話を聞く側が自分の価値観で簡単に決めつけてしまったら、話になりません。本人に説明を求める以上、人間の行うことは基本的に理解ができるはずだという前提でいることです。話を聞く人は少なくとも、「君の言うことを理解する」という態度をとらなくてはならないのです。』(P46)
友人であったり、家族であっても、なかなか理解しにくい行動や趣味を持っている場合もある。それを非難したり、気持ち悪がっても何も進まない。
そういう事に至ったプロセスや流れをはっきりし、少なくともそれに到達した理由はわからなくてはならない。
我々は自由主義の世界に生きている。自分が理解できなかったり、嫌だから排除すると言う考えは間違っている。
我々はどんな相手に対しても、しっかり向き合わなくてはならない。
北野唯我著「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法」を読む
ある程度、社会人経験を積むと転職について考える。そんな時、役に立つのがこの本だ。
小説と言う形式だが、内容は、転職の考え方を身に着けるハウツー本である。
三十歳になった主人公・青野が転職に悩むシーンから始まり、転職エージェントを利用することを決める。エージェントの黒岩から指導を受け、転職に成功するという物語だ。序盤にある黒岩の指導は的を得ている。
黒岩「よし、質問を変えよう。君の給料はなぜ発生する?」
青木「なぜって、会社に言われたことを、ちゃんとやっているからでしょうか」
黒岩「それが、上司を見て働く者の発想なんだよ。まったく違う。給料は、君が『自分』という商品を会社に売り、会社がそれを買うから発生している。あくまで売り込んでいるのは君なんだ。君はたまたま今の会社を選んだだけで、会社は君をたまたま買っている。つまり、雇用は一つの『取引』なんだよ。マーケットバリューを理解するには、まず自分を商品として考えることだ。」
黒岩のこの説明は、まったくもってその通りだ。資本主義社会では、労働者は自らの労働力を会社に売り、生計を立てなくてはならない。この本は随所に、このようなマルクス経済学の発想があり、その視点から書かれている。
もう一例紹介する。
黒岩「いいか。組織にいると、給与は当たり前のようにもらえるものと勘違いする。そして大きな会社にいる人間ほど、実力以上の給与をもらっていることが多い。その中の多くの人間は、会社が潰れそうになったり、不満があると、すぐに社長や上の人間のせいにする。だがな、勘違いするんじゃない。君が乗っている船は、そもそも社長や先代がゼロから作った船なんだ。他の誰かが作った船に後から乗り込んでおきながら、文句を言うのは筋違いなんだよ」
この本を読むと、会社とは何か、仕事とは何かを掴める。
この本は、自分の社会人としての価値(マーケットバリュー)の高め方、判断の仕方、数字では表れない会社や業界の見方、転職エージェントの活用の仕方、会社の在り方が小説という形で表現されている。
転職について考えている人だけではなく、社会人全員を対象とした良書である。
追伸
マルクス経済学の立場から書かれていると考えるもう一つの理由は、土地に縛られていないことを前提として物語(転職の指導)が進んでいるからだ。青野は都会暮らしで未婚である。なので転職先候補は多いし、引っ越しも可能だ。
しかし現実はそうはいかない。この本だけを真に受けて転職活動するのは必ずしも良い結果にならない。あくまでも参考として、自分流にアレンジして、時には青野の様に誰かに相談し、考えるのが良いと思う。
このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
- 作者: 北野唯我
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2018/06/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る